胃がんとは
胃がんは胃粘膜に発生する悪性腫瘍のことです。胃がんの主な原因はピロリ菌で、ピロリ菌に感染していると、感染していない方に比べて胃がんになるリスクが数倍も高まることが知られています。また、胃がんは昔から日本人に多いがんであったことから、さまざまな研究が行われており、早期発見により完治を期待することができる疾患です。しかしながら、発症初期の胃がんは自覚症状が少なく、進行してから発見されることも多く、そのため、胃がんは未だにがんによる死因で上位に位置しています。早期発見のためにも、胃がん健診などで定期的に胃カメラ検査を受けることが重要です。
このような症状は
ありませんか
- 胃痛
- 胸やけ
- 食欲不振・吐き気
- 体重減少
- 黒くネバネバした便(タール便)が出る
上記のような症状は胃がんが原因である可能性があります。
発症初期の胃がんは自覚症状が少ないため、些細な症状でも早めにご相談ください。
胃がんの原因
ピロリ菌感染
ピロリ菌感染は、胃がんの主な発生要因です。幼少期に感染し、その後数十年にわたる萎縮性胃炎の状態を経て胃がんを発症すると考えられています。ピロリ菌に感染している場合、除菌をすることで胃がんのリスクを減らすことが出来ますが、除菌後も発がんのリスクは残ります。また頻度は少ないですが、ピロリ菌感染のない胃がんの報告もあり注意が必要です。
生活習慣
喫煙、塩分の過剰摂取、野菜・果物の摂取不足、アルコールの過剰摂取、ストレスなども要因の一つとされています。
胃がんの検査
胃カメラ検査
鼻または口から内視鏡を挿入して、食道、胃、十二指腸の一部までの粘膜を観察する検査です。胃がんの早期発見に非常に重要な検査です。当院では画像処理技術や特殊光などの機能が搭載された内視鏡システムを採用しており、これらは早期の胃がんの発見に有効です。また、胃カメラ検査では病変組織の採取が可能であり、これにより様々な疾患の確定診断が可能です。胃がんを早期に発見し、治療につなげるためには、年一回の頻度での定期的な胃カメラ検査が推奨されます。
当院の胃カメラ検査について
当院では、経験豊富な医師が胃カメラ検査を行います。また、経鼻内視鏡の選択や、鎮静剤を使用しての検査も可能です。胃カメラ検査に抵抗感がある方も、一度ご相談ください。(鎮静剤を使用する場合は当日車の運転が出来ません。必ずご家族の送迎やタクシーをご手配下さい)。
バリウム検査
バリウムを飲んだ後にレントゲンで胃の表面の凹凸を調べる検査です。検診などで幅広く行われていますが、早期がんの発見に関しては、胃カメラに軍配が上がります。またバリウム検査ではピロリ菌がいるかどうかを正確に診断することはできません。
今までバリウム検査しか受けたことがないという方は、一度胃カメラ検査を受けることをお勧めします。
気になる症状がありましたら
当院にご相談ください
胃がんは早期に発見することで、内視鏡的治療や手術によって高い確率で治癒することが可能ながんの一つです。早期発見・早期治療のためにも定期的に胃カメラ検査を受けましょう。